入事例

ZENFormerの優れた性能、商品の魅力を紹介するために有効な利用方法をご紹介いたします。

環境負荷低減に寄与する粉体成形プレス『ZENFormer plus20』

粉体成形をよりコンパクト・省エネ・クリーンに。

♦♢♦油圧からサーボへの切替で高効率化とクリーン化を推進♦♢♦

2020 年 10 月、政府は2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする
カーボンニュートラルを目指すことを宣言しました。この達成のためには温室効果ガスの
排出量削減、並びに吸収・除去量の強化をする必要があり、多くの企業様には、
その実現に向けての取り組みを求められております。
今日、エレクトロニクス分野では、パワーデバイスやLEDデバイス、自動車分野では、
セラミックスセンサやミリ波レーダー、次世代電池などの先端分野にセラミックスなどの
粉末材料の活用が広まっています。しかしそれらを作る成形プレス機は、そのほとんどが
油圧駆動というのが現状です。
そこで放電精密は、サーボ駆動式粉体成形プレス『ZENFormer plus20』を開発しました。

●コンパクト●3軸構造・ナットドライブ機構

plus20にはスライド・ボルスタの各々を 3 本のボールネジと 3 基のモータで駆動させるデルタ方式を採用しています。
この構造は他のZENFormerシリーズと同様に偏荷重発生時にも平行を保つことが可能となっており、多数個取りにも対応することができます。
ボールねじ直動方式のため、荷重制御と位置制御をストローク内において高精度に切替えてコントロールできます。
また、サーボモータを下部に配置するナットドライブ構造を採用することで、設備の全高を低く抑えることにも成功し、
設備設置時のピットも不要となります。



●省エネ●消費電力量は油圧比1/4

一般的な油圧機構は運転待機時においても油圧ポンプが回転し続けていますが、
サーボモータ駆動とすることで、待機時の消費電力は制御回路に必要な電力のみとなります。
また、生産運転時においては、駆動動作の減速エネルギーを無駄なく回収し、サーボモータを
発電機として回生させることを行っています。これにより連続運転時の消費電力についても低く抑えられています。
     ▼30 分間の連続生産時の実測データ▼
       ・消費電力量
           油 圧  機 構 : 2.1134kWh
          サーボモータ駆動: 0.5469kWh
       ・CO2排出量
           油 圧  機 構 : 1952gCO2
          サーボモータ駆動: 505gCO2  
油圧比74.2%削減

       (電力系数 0.462kg-CO2/kWh の場合)


●クリーン●粉塵の舞い散り・オイル汚れの防止

常に吸塵装置を作動させることによりプレス機内に気流を生み出し、粉が舞い散らないクリーンな構造となっています。
また、サーボモータ駆動は油圧駆動と異なり、油圧作動油が不要・油脂類の使用は
潤滑グリスのみとなります。これによりオイル漏れや発熱の心配が無くクリーンな製造現場の実現と
メンテナンスがしやすい環境を両立します。



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