入事例

ZENFormerの優れた性能、商品の魅力を紹介するために有効な利用方法をご紹介いたします。

データトレース機能を利用した精密打ち抜き

平行制御+高精度位置決めモーション+成形データの可視化
⇒⇒⇒製品品質UPと金型延命化

参考事例)ステンレス薄板の精密せん断加工

当部品には、バリの発生が少ない全せん断に近い品質が求められていました。ZENFormer導入前はゼロクリアランスに近い金型を使用し生産していましたが、金型寿命の点で問題を抱えていました。ZENFormer導入後、データトレース機能を利用して寸止め打ち抜き(パンチがダイに入らずに、ダイ侵入手前でパンチを寸止めする打ち抜き工法)を行うことで、バリの発生が少ない全せん断に近い品質が得られると共に、金型の寿命が大幅に改善されるなどの効果を得ています。

この図は、従来の加工条件をZENFormerで再現したプレス機の運転データです。加工開始後、スライド位置41.68mmからせん断加工が始まり、加工荷重が上昇しています。スライドは下降を続け、41.61mmで材料が破断し、加工荷重が急減少します。破断後、設定下死点の41.55mmまでスライドが下降し、パンチが0.03mmまでダイの中に入り、加工が終了しています。

この図は、上記のデータ分析結果から、ZENFormer のもつ高い下死点精度を利用して、プレスの下死点設定の値を0.04mm上げた41.59mmに設定し、材料破断直後を下死点とした場合の運転データです。この加工では、せん断加工は完了しているものの、パンチはダイ上面0.01mm手前で止っている状態です。このように、ダイの中にパンチが入らない状況でせん断加工を終了させることで、バリの発生が少ない全せん断に近い品質が得られると共に、金型の寿命が大幅に改善されるなどの効果を得ています。
デジタルサーボプレスZENFormerの特長を活かした、データの見える化による工法事例です。

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